✅ 工事のあいだ、どこで暮らすのかが決まらない
✅ 仮住まいを借りると、家賃も引っ越しも手間もかかる
できれば住みながら済ませたい、と考える方は多いのではないでしょうか。
ところが調べてみると、「住みながらできます」と書いてある記事と、「仮住まいをおすすめします」と書いてある記事の両方が出てきます。
どちらが正しいのか、自分の家はどちらなのかが、いつまでも分かりません。
わが家は築23年の分譲マンションで、給湯管の水漏れをきっかけに、水回りをまるごとリフォームしました。
工事期間は約1ヶ月です。
3社に相見積もりを取ったところ、仮住まいについての答えが3社で違いました。
同じ家の、ほぼ同じ工事内容なのにです。
この記事では、3社がそれぞれ何と言ったのか、仮住まいをどう探したのか、最終的にいくらかかったのかを、実際の金額とともに書いています。
マンションリフォームは、工事内容と工程によっては住みながらできます。ただし、わが家は結局できませんでした。理由を説明します。
住みながら可能なマンションリフォーム


工事のあいだ家に居られるかどうかは、リフォームの規模だけでは決まりません。
同じ工事でも、進め方を変えれば住み続けられる場合があります。
設備1か所なら住みながら
トイレだけ、洗面台だけ、といった設備1か所の交換であれば、住みながらで問題になることはほとんどありません。
工事は1日から数日で終わります。
使えない期間が短く、暮らしへの影響も限られます。
迷いが出てくるのは、水回りが複数になったときです。
わが家のように、お風呂とキッチンと洗面所を同じ時期に工事する場合です。
使えない設備が重なると、暮らしが成り立たなくなる日が出てきます。
水回りリフォームを住みながらする工程
わが家の見積もりで、C社が出してきた進め方を紹介します。
トイレはリフォームの対象に入れていませんでした。
工事中もトイレが使えるというだけで、住みながらのハードルは大きく下がります。
そのうえで、お風呂と洗面所を先に工事する順番になっていました。
お風呂が使えない期間は、近くの銭湯でしのげるという計算です。
キッチンは後半に回します。
キッチンが使えない期間は、外食やコンビニで乗り切るという前提でした。
順番を入れ替えるだけで、住めない期間が短くなります。
水回りをまとめてリフォームするから住めない、とは限りませんでした。
言われてみれば当たり前なのですが、見積もりを見るまで考えたこともありませんでした。
わが家は「水回りをまるごと替える=住めない」と思い込んでいたからです。
箇所別の工事日数は、お風呂で3日から6日、キッチンで2日ほど、洗面台やトイレの交換だけなら1日で終わることもあります。
すべてが同時に止まるわけではありません。
止まる順番をずらせるかどうかが、住みながらの分かれ目でした。
なお、箇所ごとの工事内容と費用は、それぞれ別の記事にまとめています。




住みながらで落ちる作業効率
とはいえ、住みながらの工事にはデメリットもあります。
住人がいる家では、職人さんの動きが制限されます。
養生の範囲も広くなりますし、道具や資材を置いておける場所も限られます。
工事の効率が落ちれば、工期そのものが延びることもあります。
業者が仮住まいをすすめるのは、売り込みのためだけではありません。
早く、きれいに終わらせるための現実的な判断でもあります。
工事開始後の断念
わが家は、C社の提案どおり後半は住みながらの予定で工事に入りました。
実際、工事が始まった時点でも、まだ後半2週間は住みながらのつもりでした。
考えが変わったのは、工事する部屋の荷物をどうするかを考えたときです。
工事をする場所に置いてある物は、どこかへ動かさなければいけません。
移せる先は、住みながら使うつもりだったリビングでした。
リビングに荷物を積み上げて、そのすぐ横で1ヶ月暮らすことになります。
それでは、住みながらにする意味がありませんでした。
結局、1ヶ月まるごと家を空けることになります。
夫は最初の2、3日だけ住みながらを試しましたが、やはり続きませんでした。
部屋にあった荷物をリビングへ移動するのは難しいな、と思い断念しました。
住みながらができるかどうかは、図面の上では判断しきれない部分があります。
工事が始まってから変えられるように、逃げ道を用意しておくほうが安全でした。
業者で違うリフォームの仮住まい期間


仮住まいが何週間必要かは、自分では決められません。
工程を組むのは業者だからです。
3社で違った仮住まいの前提
わが家は一括見積もりサイトを使わず、自分で3社を探して相見積もりを取りました。
現地調査もそれぞれに来てもらっています。
同じ家を見て、同じ要望を聞いたうえで、仮住まいについての答えが分かれました。
現地調査は4社に来てもらい、そのうち3社から見積書をもらっています。
どの会社にも、同じように「水漏れをきっかけに水回りをまるごと直したい」と伝えました。
家の図面も、同じものを見てもらっています。
条件を揃えたつもりでも、返ってきた答えは同じではありませんでした。


A社B社は1ヶ月、C社は2週間
A社とB社は、どちらも仮住まいをすすめてきました。
工事のあいだは家を空けたほうがいい、という前提です。
つまり1ヶ月ぶんの仮住まいが必要になります。
C社だけが違いました。
前半の2週間だけ仮住まいをして、後半は住みながらで大丈夫という提案です。
必要な仮住まいの期間が、半分になりました。
同じ家を見てもらったのに、必要な期間が2週間も違うとは思っていませんでした。
| 会社 | 仮住まいの前提 | 必要な期間 |
|---|---|---|
| A社 | 仮住まいを推奨 | 1ヶ月 |
| B社 | 仮住まいを推奨 | 1ヶ月 |
| C社 | 前半だけ仮住まい・後半は住みながら | 2週間 |
A社とB社が間違っていたわけではありません。
住みながらを避けたほうが工事はきれいに早く終わる、という判断にも理由があります。
ただ、施主にとっては仮住まいの期間がそのまま負担になります。
同じ工事でも、業者によって暮らしへの影響が変わるということを、見積もりを取って初めて知りました。
見積書に載らない仮住まい費用
見積書を並べて比べるとき、見ているのは工事の金額です。
仮住まいの家賃や引っ越し代は、見積書には出てきません。
けれど実際には、1ヶ月ぶんか2週間ぶんかで、負担はまったく違います。
工事金額が同じでも、総額では差がつきます。
わが家がC社に決めた理由のひとつは、そこでした。
担当の方の人柄や相性も大きかったのですが、お金の面でC社が有利だったことははっきりしています。
見積もりを取るまで、仮住まいの期間が業者によって変わるとは思っていませんでした。
複数社に見てもらう理由は、金額を比べるためだけではありません。
工事の進め方が違えば、工事以外にかかるお金も変わります。
わが家は一括見積もりサイトを使わず、自分で会社を探して連絡しました。
正直なところ、かなり手間がかかっています。
今から同じことをするなら、一括見積もりサイトを使って候補を集めるところから始めると思います。
会社ごとに工程の考え方が違うと分かった今なら、なおさらです。
★ここにCTA(一括見積もりまとめ765の再利用ブロック)を設置してください。
リフォームの仮住まいの探し方


C社に決まる前は、1ヶ月ぶんの仮住まいを本気で探していました。
URという選択肢
最初に候補にしたのはUR賃貸住宅です。
短期でも借りやすいと聞いていたからです。
UR公式サイトには、入居時に必要な費用は敷金と日割り家賃、共益費だけと書かれています。
礼金も仲介手数料も更新料もかかりません。
保証人も不要です。
ただし敷金は、月額家賃の2か月分です。
1ヶ月しか住まないつもりでも、入居のときには家賃の3か月分近いお金を用意することになります。
敷金は預けるお金なので、退去のときに精算されて戻ってくる分があります。
それでも、いったん用意しなければいけない金額としては小さくありません。
家賃そのものは地域と間取りで大きく変わるため、いくらとは言い切れません。
URで決められなかった3つ
結局、URでは決められませんでした。
理由は3つあります。
1つ目は、どこに借りるかが決まらなかったことです。
夫の勤務地に合わせるのか、娘に合わせるのか、家族のなかで基準が割れました。
2つ目は駐車場です。
部屋に空きがあっても、駐車場に空きがあるとは限りません。
3つ目が、いちばん大きい理由でした。
立地の良いところには、そもそも空きがありませんでした。
短期で借りやすい制度があることと、住みたい場所に部屋があることは、別の話です。
制度が良さそうでも、夫の勤務地に合わせるか娘に合わせるかで止まってしまって。
仮住まい向けの賃貸物件
URと並行して、近所の賃貸物件も探しました。
探してみると、意外とたくさんあります。
ただし、わが家は地方都市です。
都市部だと事情は違うかもしれません。
物件が見つからないことが問題ではありませんでした。
引っかかったのは別のところです。
むしろ、選択肢が多いぶん決めきれないところがありました。
家賃、間取り、駐車場、通勤時間。
条件を並べていくと、どれも一長一短です。
しかも1ヶ月しか住まない部屋に、どこまでこだわるべきかも分かりませんでした。
引越し作業と荷物の問題
部屋を借りるとなれば、荷物を運ばなければいけません。
1ヶ月のために荷造りして、運んで、また戻す。想像しただけで気が重くなりました。
トランクルームも探しました。
結局、借りていません。
節約したかったことと、なんとかなるだろうと思ったことが理由です。
実際には、要らない物を捨てて荷物そのものを減らしました。
ちょうど娘が一人暮らしを始めたことで、家の中の荷物が減ったことも助かりました。
荷物が減ったから借りずに済んだ、という順番ではありません。
借りないと決めて、なんとかしたという順番です。
賃貸が選択肢から外れた理由
最後に賃貸をやめた理由は、お金ではありませんでした。
リフォームそのものが、決めることの連続です。
設備のグレード、床の色、壁紙、コンセントの位置、金額の調整。
毎日のように何かを選んでいる状態でした。
そこに、物件探しと契約と引っ越しが乗ってきます。
住み慣れない場所での1ヶ月の生活も、想像すると負担でした。
リフォームだけでも考えることが多いのに、これ以上は無理だと感じたのです。
賃貸は、だんだん選択肢から外れていきました。
家賃0円でもかかった仮住まい費用


結果として、仮住まいの家賃はかかっていません。
けれど、お金がかからなかったわけではありませんでした。
両方の実家と娘の家で1ヶ月
夫は平日、私の実家に泊まっていました。
勤務地が近かったからです。
週末は夫の実家に帰っていました。
私は基本的に自分の実家で、ときどき娘の家に泊まっています。
母は一人暮らしで、同じ屋根の下で過ごすのは27年ぶりでした。
朝型の私と夜型の母では、生活の時間帯がまるで違います。
それでもお互いにいつもどおり過ごして、特に困ることはありませんでした。
母と同じ屋根の下は27年ぶり。朝型の私と夜型の母で、意外と何も困りませんでした。
娘の家には、ときどき泊まらせてもらいました。
ちょうど一人暮らしを始めたばかりで、部屋に余裕があったからです。
でも近くに実家がない場合は、これができないけどね。ありがたいです。
そのうえで、実際にかかったお金を書きます。
家賃以外にかかった約10万円
両方の実家に、合わせて5万円を渡しました。
食費や光熱費のぶんです。
それに加えて、外食費、交通費、細かい雑費がかかりました。
全部合わせると、ざっと10万円ほどです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 仮住まいの家賃 | 0円 |
| 両方の実家に渡したお金 | 合計5万円 |
| 外食費・交通費・雑費 | 約5万円 |
| 合計 | 約10万円 |
金額としては大きくありませんが、想定していなかった出費でした。
1ヶ月ぶんの食費が家の外で発生する、と考えると分かりやすいと思います。
家賃0円と聞くと、まったくお金がかからないように思えます。
実際には、1ヶ月家を空ければ、家賃以外のところでお金は出ていきました。
借りた場合の仮住まい費用
仮に家賃10万円の部屋を借りていたら、どうなっていたか。
敷金が2か月分で20万円、それに日割りの家賃と共益費が加わります。
入居のときに用意するお金は、30万円ほどになります。
敷金は退去のときに精算されるので、そのまま消えるわけではありません。
それでも、引っ越し代と手間は別にかかります。
実家に頼れたことで、負担が0になったのではなく、10万円まで減った。
そういう受け止め方をしています。
住みながらリフォームの判断基準


最後に、住みながらにするか仮住まいにするかを決めるとき、何を見ればいいかをまとめます。
工事範囲と水回りの数
設備1か所の交換なら、住みながらで問題になることはほとんどありません。
水回りが複数になると、使えない期間の重なり方で判断が変わります。
とくにトイレを工事するかどうかは大きな分かれ目です。
家族の条件が揃うか
仮住まいを借りるなら、家族全員の条件を1か所で満たす必要があります。
勤務先、学校、駐車場。
条件が増えるほど、決まらなくなります。
一人暮らしと家族暮らしでは、仮住まい探しの難しさがまったく違いました。
頼れる家が近くにあるか
実家や親族の家が近くにあるかどうかで、選択肢は変わります。
近くにあれば、家賃をかけずに1ヶ月を乗り切れる可能性があります。
近くになければ、その方法は最初から使えません。
自分に使える方法かどうかを、早い段階で確かめておくと、後が楽になります。
見積もり時に聞くこと
いちばん確実なのは、見積もりの段階で業者に直接聞くことです。
工程をどう組むつもりか。
住みながらは可能か。
可能なら、仮住まいは何週間必要か。
答えは業者によって変わります。
わが家の場合、その差は2週間分でした。
現地調査のときに聞けば、見積書と一緒に答えが返ってきます。
聞かなければ、工事が始まってから知ることになります。
- 工程をどう組むつもりか
- 住みながらは可能か
- 可能なら、仮住まいは何週間必要か
仮住まいの契約は、工事の日程が決まる前には結べません。
だからこそ、早い段階で複数社の考え方を並べておくと、動きやすくなりました。
\ 無料見積もりがもらえる! /
【PR】
よくある質問
マンションリフォームは住みながらできる?
工事の範囲と、業者がどう工程を組むかによります。
設備1か所なら住みながらで問題になることはほとんどありません。
水回りが複数でも、順番を工夫すれば住みながらできる場合があります。
わが家は後半2週間を住みながらにする予定でしたが、荷物の置き場所を考えて断念しました。
リフォームの仮住まいは何週間必要?
工事期間と工程の組み方で変わります。
わが家は工事1ヶ月で、A社とB社は1ヶ月、C社は2週間という前提でした。
同じ工事でも業者によって変わるので、見積もりの段階で確認してください。
リフォームの仮住まい費用はいくら?
借りる場合は、家賃のほかに敷金や引っ越し代がかかります。
UR賃貸住宅なら礼金と仲介手数料は不要ですが、敷金は月額家賃の2か月分です。
わが家は実家に頼ったので家賃は0円でしたが、食費や外食費などで約10万円かかりました。
URは短期の仮住まいで借りられる?
制度としては、礼金も仲介手数料も保証人も不要で、短期でも借りやすい仕組みです。
ただし、住みたい場所に空きがあるかどうかは別の問題でした。
わが家は立地の良い物件に空きがなく、断念しています。
仮住まい中の荷物はどうする?
トランクルームを借りる方法があります。
わが家は費用を抑えたかったので借りず、要らない物を捨てて荷物を減らしました。
工事の前に物を減らしておくと、仮住まいの選択肢も広がります。
まとめ|住みながらと仮住まいの決め方


住みながらできるかどうかは、工事の中身だけでは決まりませんでした。
トイレを工事するか、水回りの順番をどう組むか。
工程を決めるのは業者なので、答えは業者によって変わります。
わが家の場合、A社とB社は1ヶ月の仮住まい、C社は2週間という前提でした。
見積書に仮住まいの費用は載りませんが、総額は確実に変わります。
そして、仮住まいを借りるかどうかを最後に決めたのは、お金ではありませんでした。
リフォームだけでも決めることが多いのに、そのうえ物件探しまでは抱えきれなかったからです。
工事が始まった時点でも、まだ後半は住みながらの予定でした。
それが結局、1ヶ月まるごと家を空けることになりました。
計画どおりにいかないことも含めて、早めに複数の業者に聞いておくと、選べる幅が広がります。
わが家のリフォーム全体の費用と、水漏れが起きてからの記録は、別の記事にまとめています。






コメント