「水漏れって、他人事だと思っていた」
それが正直なところでした。
まさか自分たちが、加害者になるなんて。
築20年を超えても「うちは大丈夫」と。
でも給湯管は、見えないところで確実に老朽化しています。
あなたのマンション、築何年ですか?
なつこ突然、マンション水漏れの当事者になった主婦。
限られた時間とお金の中で、リフォームがスタート。
「予算なし・時間なし・知識なし」からスタートし、実体験をもとに、リフォーム完成までを記録中。
この記事では、マンション水漏れトラブルの当事者として経験したことを時系列でまとめています。
同じ境遇の方や、うちも「古いから心配・・・」という方の参考になれば嬉しいです。


【発覚】突然の訪問。原因は築20年の給湯管だった


ある日、突然インターホンが鳴りました。
「階下で水漏れ被害が出ているので、調べさせていただけますか?」
最初は詐欺だと思いました。でもたまたま夫が在宅中だったので、とりあえず対応してもらうことに。
「まさかうちじゃないよね」と思いながら調査を見守っていたら——
原因は、我が家の給湯管でした。
「がーーーーん」
「え、どうしたらいいの?」
その日から、50代夫婦の想像もしていなかったリフォーム記録が始まりました。
うちのマンションのスペック
まず我が家の状況をお伝えします。
- 築20年余りの分譲マンション(2002年築)
- 家族3人暮らし(50代夫婦+娘)
- 購入から20年以上、大きなリフォームは一切なし
給湯管の耐用年数は一般的に15〜20年と言われています。築20年を超えたマンションにお住まいの方は、他人事ではないかもしれません。
発覚した日〜1週間
業者が帰ったあと、うちにやったことは3つです。
① 階下の方へのお詫び
直接伺ってお詫びを伝えました。精神的にかなりきつかったです。「なぜ気づかなかったんだろう」という後悔と、「申し訳ない」という気持ちが重なって、しばらく気持ちが落ち込みました。
② 保険会社への連絡
分譲マンションの火災保険に「個人賠償責任補償」が付いていれば、階下への損害賠償に対応してもらえます。まず加入している保険の内容を確認してください。補償の範囲は契約によって異なるので、早めに電話することをおすすめします。
③ 給湯管の応急処置と、お湯なし生活のスタート
給湯管が原因のため、補修が終わるまでお湯が使えませんでした。日常のありがたさを、身に染みて感じた期間です。
実際に経験して思ったこと: 水漏れは「突然」やってきます。予兆らしいものはほとんどありませんでした。マンションの築年数が20年を超えているなら、給湯管(銅管の場合)の交換を考えた方がいいでしょう。
【決断】「最小限の修繕」が、なぜかリノベになった話


当初の計画は「給湯管だけ直せばいい」。最小限の修繕で終わらせるつもりでした。
でも業者に相談していくうちに、どんどん話が広がっていきました。
計画が膨らんでいった理由
給湯管を全交換する → フローリングを剥がす必要がある
給湯管は床下を通っています。交換のためには、フローリングを剥がさなければなりません。
フローリングを剥がすなら → 水回りもまとめて替えよう
どうせ大掛かりな工事になるなら、23年使い続けた水回り設備も一新することにしました。
ちょうど娘が一人暮らしへ → 間取りも変えよう
娘が社会人になり家を出るタイミングと重なったため、3LDKから2LDKへ間取り変更も検討することに。
結果:「マイナスをゼロに戻すリフォーム」が「ゼロをプラスにするリノベ」になりました。
最低限のつもりで始まったのに、気づいたらリノベーションになっていた——これが正直な経緯です。
後悔はしていません。 ただ、予算の見直しは必要でした。「どこまでやるか」を最初に決めておくことが大事だと、今なら思います。
【業者選び】3社相見積もりで見えた、大事なこと


リフォーム業者は3社から見積もりを取りました。
価格だけでなく、見積書の「中身」を比較することで、業者の誠実さが見えてきました。
1社だけに含まれていた「アスベスト調査費用」
3社のうち1社の見積もりにだけ、「アスベスト事前調査費用」が含まれていました。
最初は「なんでここだけ余分な費用が入ってるの?」と思いました。でも調べてみると——
2006年9月以前に着工された建物で解体・改修工事を行う場合、アスベストの事前調査が法律で義務づけられています。
2002年築の我が家はまさに対象。残りの2社はこの費用を見積もりに含めていませんでした。
「現場で働く職人さんの安全を守るために必要なもの」だとわかった瞬間、この業者に依頼しようと決めました。
業者選びで気づいたこと
- 安い見積もりが必ずしも良いわけではない
- 「何が入っているか」だけでなく「何が入っていないか」を確認する
- 変更があるたびに見積書を更新して説明してくれる業者は信頼できる
見積書はスーパーのレシートよりわかりにくいです(笑)。 でも、わからないまま進めないこと。質問できる空気を作ってくれる業者を選ぶことも、大切な判断基準だと思います。
【お金の話】74万円の予算オーバーと、私がやった節約術


最終見積もりを見て、頭を抱えました。
予算オーバー:74万円。
「100万は超えなかったから……ヨシとするか」と自分に言い聞かせながら、削れるものを必死に探しました。
削ってよかったもの:クロス(壁紙)
機能性の高い「1,000番クロス」(1㎡あたり1,000円前後、防汚・抗菌機能あり)から、「量産クロス」(650〜800円)に変更しました。
- 量産クロスに変えた場所: リビング、廊下
- 1,000番クロスを残した場所: 洗面所(汚れが気になるので機能性を優先)
見た目の差は、正直そこまで気になりません。コスト削減の効果は大きかったです。
結婚指輪を売りました
27年間、一度も使っていなかった結婚指輪を売却しました。
結婚式のために「最もシンプルで安いもの」を買っていたのですが、金とプラチナの高騰で当時の価格の約3倍で買い取ってもらえました。
離婚はしていません。念のため。
リフォーム資金の足しになりましたし、ずっとしまったままだった指輪が「役に立てた」感じがして、不思議とすっきりしました。
【準備期間】リフォーム前にやったこと


工事が始まるまでの準備期間も、意外とやることが多かったです。
キッチンの高さを変えた理由
新築購入時に「身長÷2+5cm」で計算して、85cmのキッチンを選んでいました。20年以上使って不満はなかったのですが——
- 身長175cmの夫が週末に料理をするようになった
- 50代になり、姿勢が変わってきた(背中が丸くなりやすい)
ショールームで実際に試してみた結果、90cmに変更することにしました。
洗濯動線も見直した
和室を撤去することでリビングの鴨居がなくなり、部屋干しの場所がなくなる問題が発生。
リフォーム担当者から「南側の物置をランドリースペースとして活用する」という提案をもらい、洗濯動線がぐっとスムーズになりました。リフォームは、こういう「ついでに解決できること」を見つける機会でもあります。
【仮住まい】実家の母と27年ぶりの同居生活


工事期間中(約1ヶ月)は、実家の母のもとへ身を寄せました。
最初の2週間は完全に実家でお世話になり、後半の2週間は住みながらリフォームの予定。
70代の母は夜型、私は朝型。食事も生活リズムも全然違いましたが、互いに干渉しすぎず、ちょうどよい距離感で過ごせました。
27年ぶりの母との暮らしで気づいたこと——母の耳が少し遠くなっていること。こういうことは、離れて暮らしているとなかなか気づけないものですね。
【工事中】トラブル発生。施主として動いた話


リフォームは「契約したら、あとは業者に任せればいい」と思っていました。でも、そうではありませんでした。
工事3日目に告げられた「給湯管が交換できない」
現場を訪問すると、担当者からこう言われました。
「キッチンの給湯管交換ができません」
このリフォームそのものが、給湯管の水漏れがきっかけ。給湯管の全交換は何度も確認していた必須事項です。
「え?どういうこと?」と頭が真っ白になりました。その場では詳しく聞けず、不安を抱えたまま帰宅。
翌朝、担当者からメールが届き確認してみると——「今日は作業できない」という意味だったことが判明。職人さんからの情報が、担当者を経由する段階でうまく伝わっていなかったようでした。
給湯管は、予定通り全て交換されました。
この経験で学んだこと
リフォーム工事は「施主と業者が一緒に進めるもの」です。
- 気になることがあったら、その場で聞く
- 遠慮して「まあいいか」と流さない
- 現場には積極的に足を運ぶ
不安を抱えたまま進めると、後悔につながります。施主が能動的に動くことが、工事の質を守ることにもなると実感しました。
まとめ|水漏れトラブルで学んだ、7つのこと


長くなりましたが、すべて実体験からの話です。最後にまとめます。
① 水漏れは「突然」やってくる
予兆はほとんどありませんでした。築20年超のマンションは要注意。
② まずやること:保険会社への連絡 + 階下への謝罪
火災保険の個人賠償責任補償を確認してください。
③ 修繕の範囲は、最初に決めておく
「ついでに…」が続くと、計画が大きく膨らみます。
④ 見積もりは「何が入っていないか」も見る
アスベスト調査費用のように、安い見積もりには含まれていないものがあります。
⑤ 削れるコストは「クロス」から検討する
機能性クロスから量産クロスへの変更は、コスパが高い節約術です。
⑥ 工事中は現場に足を運ぶ
任せっぱなしにしない。気になることはその場で確認する。
⑦ もっと早くリフォームすれば良かった
これが一番の本音です。


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