内窓をつけるとき、どの窓につけるかで迷いませんか。
わが家はリビングに窓が4つあります。
内窓をつけたのは、そのうちの1つだけでした。
調べると「一部の窓だけだと効果が薄い」と書いてある記事がたくさん出てきます。
でも、実際に一部だけにした人が、そのあとどうだったかを書いているものは、ほとんど見つかりませんでした。
わが家もリフォームのときは、窓のことがいちばん後回しでした。
この記事は、リビングの4つの窓のうち1つだけに内窓をつけた私の話です。
つけて何が変わって、何が変わらなかったか。
そして、あとから追加できると分かっていて、それでもやらなかった理由を書きます。
内窓は、やるならリフォームのときに一度に決めることをおすすめします。
なぜなら、あとからでも足せると分かっていても、気持ちが動かなくなるからです。
内窓を1箇所だけにした理由


内窓をつけたのは、リビングにある4つの窓のうち1つだけです。
リビング4つの窓に1つだけ
わが家はマンションの1戸で、築23年のときにリフォームをしました。
リビングには窓が4つあります。
内窓をつけたのは、北側で道路に面した掃き出し窓の1つだけです。
残りの3つは、もとの窓のままです。
リフォーム中は内窓まで考えられなかった
1箇所にしたのは、比べて選んだ結果ではありません。
考える時間がなかった、というのが正直なところです。
わが家のリフォームは急に決まりました。
キッチン、浴室、洗面所、間取りの変更と、決めることが次から次に出てきます。
リフォームは体力も思考も使います。
窓のことまで頭が回りませんでした。
選んだのは北側・道路側の窓
つける窓を選ぶときの理由ははっきりしていました。
北側だから寒い。
道路側だからうるさい。
わが家は駅前の大通り沿いなので、車の音がずっと聞こえます。
いちばん寒くて、いちばんうるさい窓を選びました。
窓の選び方そのものは、今も間違っていなかったと思っています。
つけたのはインプラスの引違い窓
つけた内窓は、LIXILのインプラスです。
窓枠に貼られたラベルに「インプラス」「引違い窓」と書かれています。
外側のもとの窓は、ひし形の網が入った網入りガラスです。
マンションによくある防火用のガラスです。


1箇所でも内窓の効果はあった


1箇所だけでも、内窓の効果はありました。
車の音はほぼ気にならない
いちばん変わったのは、車の音です。
窓を閉めていれば、大通りを走る車の音はほとんど気にならなくなりました。
以前とくらべて、だいぶましになった実感があります。
大通り沿いで駅前という場所でここまで変わるなら、つけた甲斐がありました。
夏はとても効果を感じた
工事が終わったのが3月なので、夏は1シーズン過ごしました。
暑さについては、はっきり効果を感じました。
ただ、内窓だけのおかげかと言われると、そこまでは言い切れません。
わが家はリフォームで間取りも変えています。
家の中で過ごす場所も、以前とは変わりました。
窓が効いたのか、間取りが効いたのか、暮らし方が変わったからなのか。
分けて考えることはできません。
台風のときの安心感
思っていたより大きかったのが、台風や大雨のときの安心感です。
窓が二重になっているだけで、「窓ガラス、大丈夫かな」という不安がかなり減りました。
音が減ったこととは別の、つけてよかったと思う部分です。
結露と寒さはこの冬が本番
北側の窓なので、冬は結露がすごい窓でした。
ただ、工事が終わったのが3月です。
寒い季節をまだ通していません。
内窓の効果を感じない音もある


同じ窓につけた同じ内窓なのに、効く音と効かない音がありました。
解体工事の音は変わらない
2026年の8月から、近所のビルで解体工事が始まりました。
音がすごいです。
内窓をつけた窓のそばにいても、正直なところ、あまり変わった気がしません。
車の音はあれだけ静かになったのに、解体工事の音は入ってきます。
車の音は静かになったので、これは想定外でした。
低い音ほど遮りにくい
窓の遮音には、得意な音と苦手な音があります。
窓の遮音性能を決めるJISの等級線は、低い音ほど要求される値がゆるくなっています。
たとえばT-2という等級は、125ヘルツで15デシベル、500ヘルツ以上で30デシベル。
規格そのものが、低い音は遮りにくい前提でできています。
板硝子協会が公表している二重窓の実測データでも、125ヘルツの遮音量が約24デシベル、4キロヘルツでは約60デシベル。
同じ窓でも、高い音と低い音でこれだけ違います。
それから、音の伝わり方には2つあります。
空気を伝わってくる音と、建物そのものが振動して、その先で音になるもの。
窓が防げるのは前者のほうです。
建物を伝わる音は「伝搬経路が複雑で減衰しにくい」「一般に空気伝搬音よりも制御が難しい」とされています。
給気口は窓では塞げない
窓のほかに、音の入り口がありました。
24時間換気の給気口です。
わが家のリビングは、内窓をつけた窓と同じ面の壁に給気口があります。
外の音が入る道は窓だけではなくて、24時間換気の給気口も通り道になります。
外壁側に消音の部材をつけるのが対策として知られているくらいなので、穴が開いていれば音は入ります。
窓を二重にしても、壁の穴は塞げません。


ちなみにわが家の給気口は、見に行ったら閉じたままでした。
ただ、給気口はふさいではいけないことになっています。
東京都の「健康・快適居住環境の指針」にも、「24時間換気設備は、手動で電源を切ったりせず、常時運転するようにしましょう」「換気口(給気口や排気口)はふさがないようにしましょう」とあります。
適切な換気ができないと、湿気が室内にとどまって、ダニやカビや結露の原因になります。
内窓を追加しなかった理由


足りないと感じているのに、私は内窓を追加していません。
工務店から追加工事の提案があった
リフォームが終わって、補助金の申請をするときのことです。
工務店から、追加で内窓をつける工事の話がありました。
見積もりも取りますよ、と言ってもらっています。
つまり、やろうと思えばできる状態でした。
補助金が出ても動けなかった
お金がかかるから断った、と言えば分かりやすいのですが、正確ではありません。
補助金も出るので、そこまで高い印象はありませんでした。
それでも、気が乗りませんでした。
いちばん先に頭に浮かんだのは、金額ではありません。
「また工事するのか」でした。
リフォームの打ち合わせと工事を終えたあとです。
もう一度あれをやるのかと思うと、気持ちが動きませんでした。
それに、補助金が出るから工事をする、というのも、なんだか違う気がしました。
したほうがいいのは分かっています。分かってはいるのですが。
したほうがいいとは思います。でも、するならリフォームのときに一度にするのが絶対にいい。私の結論はここです。
見積もりを見る前に断った
結局、私は見積もりが出る前にメールで断りました。
金額を見て高いと判断したのではありません。
金額を見る前に、気持ちが決まっていました。
断り方は、リフォームのときに2社を断ったときと同じで、メールにしています。


内窓は全部つければいいのか


全部の窓につければよかったとは、思っていません。
開け閉めが面倒になる
内窓の唯一のデメリットは、開け閉めが面倒になることです。
窓を開けるのに、内窓を開けて、外の窓を開ける。
2回の動作になります。
閉めるときも2回です。
慣れれば、というほど軽い話でもありません。
出入りする窓にはつけなかった
リビングには、ベランダへ出る掃き出し窓があります。
リビングは家の中でいちばん窓を開け閉めする場所です。
もし4つ全部に内窓をつけていたら、毎日の出入りが全部2倍の動作になっていました。
ベランダへ出る窓につけなかったのは、今でも正解だったと思っています。
掃除の手間と窓辺のもの
窓が2枚になるので、掃除する面も増えます。
サッシの溝も増えます。
窓辺にものを置いている場合は、置き場所も変わります。
内窓とカーテンの干渉に注意


内窓をつけると、カーテンやブラインドとぶつかることがあります。
ロールスクリーンに別売りの部品が必要だった
わが家はリフォームのときに、窓にロールスクリーンを取り付けてもらいました。
内窓のある窓は、取り付けに別売りの部品が必要でした。
業者の方が採寸のときに気づいて、部品を手配してくれたので助かりました。
自分で買っていたら、取り付けの日に足りないものが出ていたと思います。


ふかし枠とカーテンレール
内窓は、窓枠に奥行きがないと取り付けられません。
奥行きが足りないときは、ふかし枠という枠を足します。
枠を足したぶん、内窓が部屋側に出てきます。
カーテンレールの位置によっては、当たることがあります。
マンションの内窓で気をつけること
マンションの窓は、自分だけの判断では決められません。
管理組合への申請
マンションの窓やサッシは、共用部分として扱われることがほとんどです。
内窓は室内側につけるものなので取り付けられますが、管理組合への手続きは必要でした。
わが家はリフォーム全体の申請に含まれていて、工務店が進めてくれました。
私が管理組合に出向いた記憶はありません。
網入りガラスとふかし枠
マンションは防火の関係で、網入りガラスが入っていることがあります。
わが家のリビングの外窓も網入りガラスです。
網入りガラスのままでも、内窓はつけられました。
内窓の費用と窓リノベ補助金


わが家は内窓1箇所で、57,000円の補助金が出ました。
1箇所で57,000円
使ったのは、先進的窓リノベ2026事業です。
交付決定額は57,000円でした。
内窓1箇所で、です。
申請から交付決定まで8日
交付申請日が7月14日、交付決定日が7月22日でした。
申請から8日で決まっています。
思っていたより早かったです。
補助金は工務店に振り込まれる
交付決定のお知らせに、はっきり書かれていました。
補助金は、申請した施主ではなく、工務店に振り込まれます。
そこから施主に還元される流れです。
契約代金に充てるか、現金で受け取るかは、工務店との取り決めによります。


内窓で後悔しないために


内窓は、やるならリフォームのときに一度に決めるのがいちばんです。
効果だけで窓を選ばない
寒い窓、うるさい窓から選ぶのは正しいです。
私もそうしました。
ただ、そこに「その窓を毎日どのくらい開け閉めするか」を足してください。
効果だけで選ぶと、毎日の面倒があとからついてきます。
リフォームのときに一度に決める
あとからでも内窓は足せます。
補助金の制度も残っています。
でも、あとからだと気持ちが動きません。
私は、できると分かっていて、やりませんでした。
理由はお金ではなくて、「また工事するのか」です。
リフォームの最中なら、職人さんも来ていて、打ち合わせも動いています。
そこに1項目足すのと、落ち着いた暮らしにもう一度工事を入れるのとでは、まったく違います。
同じことをするなら、窓は最初の打ち合わせで決めます。
まとめて見積もりを取る
1箇所だけの工事は、どうしても割高になりがちです。
気になる窓をまとめて見積もってもらって、比べるほうが決めやすくなります。
わが家は自分で工務店を探して、3社に相見積もりを取りました。
正直に言うと、探すのに時間がかかりました。
今から同じことをするなら、一括見積もりのサービスを使って候補を集めると思います。
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内窓の後悔についてよくある質問
- 内窓は1箇所だけでも効果がありますか?
-
わが家では、車の走行音にははっきり効果がありました。一方で、近所の解体工事の音は変わったと感じません。音の種類によって体感が違いました。部屋全体を静かにしたい場合は、窓以外の入り口(24時間換気の給気口など)も残ることを知っておいてください。
- 内窓とペアガラスは違うものですか?
-
別のものです。ペアガラスは1つの窓のガラスが2枚になっているもので、内窓はもとの窓の内側にもう1つ窓を増やすものです。わが家は外側がもとの網入りガラスで、その内側にインプラスをつけました。
- 内窓をつけると部屋は狭くなりますか?
-
窓が部屋側に出てくるので、窓辺の使い方は変わります。わが家は窓辺にものを置いていなかったので、生活で困る場面はありませんでした。
- 内窓はDIYでもつけられますか?
-
わが家は工務店に頼みました。補助金を使う場合は、登録された事業者の施工が条件になります。
- 内窓のガラスはどれを選べばいいですか?
-
目的によって変わります。寒さ対策と音対策では選ぶガラスが違うので、何をいちばん解決したいのかを先に決めて、ショールームや業者に伝えるのが早いです。
まとめ:内窓は使い方で決めて、一度に
内窓で後悔しないためにいちばん大事なのは、どの窓につけるかを決めるタイミングです。
- 内窓を1箇所だけにしたのは、リフォーム中に窓まで考えられなかったから
- 1箇所でも効果はある。車の音は静かになり、夏もはっきり違った
- ただし効かない音もある。低い音ほど遮りにくく、建物を伝わる音は窓の対策の範囲外
- 窓を二重にしても24時間換気の給気口からは音が入る。壁の穴は塞げない
- 全部につければいいわけでもない。出入りする窓につけると、毎日の開け閉めが2倍になる
- あとから足せると分かっていても気持ちが動かない。やるならリフォームのときに一度に
わが家は4つのうち1つだけにしました。
足りないと感じていますが、全部につけていたら別の後悔をしていたと思います。
決めるなら、リフォームの打ち合わせをしているうちがいちばんです。
まとめて見積もりを取ると、どの窓にいくらかかるかが見えてきます。
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