タカラスタンダードのキッチンは丈夫だと聞くけれど、本当に後悔しないのか。
そう思って検索すると、「ホーローが欠ける」「デザインが無機質」という言葉が並びます。
ただ、書いているのはリフォーム会社と比較サイトばかりでした。
長く使った人の話が、なかなか出てきません。
わが家は、マンションに入居してから23年間、タカラスタンダードのキッチンを使いました。
この記事では、23年でどこがどうなったのかを、実際に使った側から書きます。
上位に並ぶ「後悔する理由」が、わが家の23年でも起きたのかどうかも確かめました。
読み終わるころには、タカラを選ぶときに何を確認すればいいかが分かります。
23年使って後悔はありませんでした。ただし、リフォームでは別のメーカーに変えています。理由を説明します。
結論:23年使って変更した理由


タカラのキッチンを23年使って、後悔はありませんでした。
それでもリフォームでは、別のメーカーに変えています。
理由は価格でした。
23年も使ったので、次もタカラでいいなと思っていたんです。それだけに、決めるときは迷いました。
壊れて替えたわけではない
まず、キッチンが壊れたから替えたのではありません。
築23年のときに給湯管から水漏れが起きて、配管を全部やり直すことになりました。
配管を触るなら一度にやってしまおう、と水回りまるごとのリフォームに踏み切ったのです。
つまり、キッチン本体はまだ使えました。
23年経っても寿命ではなかった、というのが正直なところです。


工務店が勧めなかった理由
気に入ったメーカー名を出したとき、工務店さんの反応はメーカーによって違いました。
タカラスタンダードの名前を出したとき、わが家の工務店さんは勧めませんでした。
言われたのは、ホーローを強調しすぎていて、デザイン面でも劣るということでした。
意外でしたが、プロから見るとそう映るのかと思いました。
メーカーによって勧められ方が違うということは、知っておいて損はないと思います。
価格の話は、そのあと自分で調べて知りました。
くわしくは後半で書きます。
水回りをまとめた割引
わが家は、キッチン・浴室・洗面所をまとめてリフォームしました。
同じメーカーでそろえると割引が深くなると聞いて、LIXILで統一しています。
キッチン単体のリフォームだったら、タカラにしていたと思います。
まとめてやるか、単体でやるかで、選ぶメーカーは変わります。
見積もりの詳しい内訳は、別の記事で全部公開しています。


10年後どころか23年使った実態
わが家のタカラは、23年使っても本体に不具合が出ませんでした。
「10年後どうなるのか」を知りたい方が多いと思います。
わが家の場合は、その倍以上を使ったことになります。
なお、ここから書くのは23年前の仕様です。
今のタカラとは中身が違うので、そこは分けて読んでください。


欠けもヒビもなかった23年
23年のあいだ、扉にもキャビネットにも、欠けやヒビはありませんでした。
鍋やフライパンをぶつけたことは何度もあります。
引き出しを乱暴に閉めた日もありました。
それでも、割れたり欠けたりした場所は最後までありません。
検索すると「欠けるおそれ」という言葉をよく見かけます。
わが家の23年では、起きませんでした。
鍋をぶつけたことは何度もあります。それでも欠けなかったので、丈夫さは本当だと思っています。
ツヤが落ちた場所
一方で、見た目は確実に古くなりました。
ツヤが落ちたのは、一部ではなく全体です。
- 扉の表面
- 取っ手のまわり
- コンロまわり
- シンクまわり
どこか一か所だけが傷んだのではなく、全部が少しずつくすんでいきました。
毎日使う場所なので、当然といえば当然です。
23年でツヤは残らない、と思っておくほうが近いと思います。
もたなかったのは機器のほう
本体は無事でしたが、組み込んだ機器は違いました。
23年のあいだに、3つとも交換しています。
| 部位 | 23年でどうなったか |
|---|---|
| キャビネット・扉 | 最後まで無事 |
| 食洗機 | 13年ほどで壊れて交換 |
| レンジフード | 途中で交換 |
| 水栓 | 途中で交換 |
食洗機は入居のときにオプションで付けました。
13年ほどで壊れたあと、7年ほどは手洗いで暮らしています。
高い買い物ですし、洗濯機のように必ず要るものでもないと思っていました。
水栓を替えたときには、浄水器をやめて一体型にしています。
理由は3つあります。
- カートリッジが大きくて取り替えが面倒だった
- カートリッジ代がもったいなかった
- シンク下と台の上をすっきりさせたかった
キッチンを入れ替えなくても、途中で機器の交換費用はかかります。
本体の寿命だけで考えていると、そこが抜けます。
掃除がラクだと思わなかった理由


23年使って、掃除が特別ラクだと感じたことはありませんでした。
ホーローの一番の売り文句は、掃除のしやすさです。
それでも実感がなかったのには、理由がありました。
人造大理石に残った茶色いシミ
わが家の天板は、人造大理石でした。
年月が経つにつれて、茶色いシミが少しずつ増えていきました。
醤油やコーヒーの色が、表面に入り込んでしまった汚れです。
こすっても、漂白しても、最後まで落ちませんでした。
毎日いちばん目に入る場所に、落ちない汚れがある。
漂白剤も試しましたが、だめでした。毎日見る場所なので、地味にこたえます。
掃除がラクだと感じられなかった理由は、そこにあったと思います。
汚れが残るのは継ぎ目と境目
もうひとつ、汚れが残ったのは継ぎ目でした。
- シンクまわりのコーキング(すき間を埋めるゴム)
- 排水口と排水カゴの周り
- 扉の下のほうと、床との境
平らな面はいくらでも拭けますが、ゴムや隙間は拭いても戻りません。
コーキングは、一度カビが入ると漂白しても元に戻りませんでした。
キッチンを選ぶときに継ぎ目を見る人は少ないと思います。
わが家も見ていませんでした。
今回ステンレスを選んだ理由
今回のリフォームでは、天板をステンレスにしました。
23年ぶんの茶色いシミを見てきたので、色が入らない素材にしたかったのです。
高級感があるのは人造大理石だと、今でも思っています。
見た目の質感は、比べるとやはり違います。
それでも、汚れが残らないほうを選びました。
もともとステンレスにしたい気持ちがあって、クリナップも気になっていました。
ただ、急なリフォームで時間もお金も足りず、ショールームまでは回りきれませんでした。
23年前の私は、天板の素材を気にしていませんでした。
長く使うほど、天板の素材で差が出ます。
特別な手入れはしていない
23年もたせるために、特別なことは何もしていません。
毎日みがいていたわけではありません。
汚れが気になったときに、まとめて拭くくらいでした。
それでも本体は23年もちました。
丈夫さは、手入れの成果ではなく素材と作りのほうだと思っています。
タカラスタンダードのキッチンの後悔理由


検索上位に並ぶ記事は、後悔する理由をほぼ同じ項目に絞っています。
わが家の23年と照らし合わせてみます。
価格が高いと言われる理由
いちばん多く挙げられているのが、価格です。
わが家はショールームで相談したあと、後日、見積もりをデータで受け取りました。
その場で金額が出るわけではありません。
届いた見積もりを、他社のキッチンの見積もりと並べてみました。
タカラは値引きの幅が小さく、割引率だけを見ると不利に見えます。
ただ、定価そのものが低いので、割引後の金額で比べると差は縮まりました。
とくに水栓やコンロといった機器は、タカラのほうが安いくらいでした。
本体で差が出たのは、タカラ側がホーローを全面に使った上位のタイプだったからです。
同じ条件で比べていない、ということでもあります。
定価で見るかぎり、それほど高くはありませんでした。
値引き率の低さだけを見て高いと判断すると、実際とはズレます。
「タカラは高い」と思い込んでいたのですが、見積もりを並べてみたら印象が変わりました。
ただ、値引きの幅が小さいことは、売る側にとっては扱いにくさにつながります。
わが家の工務店さんが勧めなかったのも、そのあたりが関係していたのかもしれません。
ホーローが欠ける不安
ホーローはガラス質なので、強い衝撃が加わると欠ける可能性があると説明されています。
わが家では23年間、欠けは起きませんでした。
ただし、ここには大事な前提があります。
わが家のキッチンは、そもそもホーローではなかったようなのです。
くわしくは後半で書きます。
デザインと収納の好み
デザインが地味、収納の選択肢が少ない、という指摘も多くの記事にあります。
ショールームで最新のタカラを見た印象でいうと、たしかに派手ではありません。
SNSでよく見るような、キラキラした世界観でもありませんでした。
ただ、50代の夫婦ふたり暮らしの私たちには、ちょうどよく感じました。
流行を追わない分、10年後に古びにくいとも言えます。
収納については、わが家の23年前のキッチンと今のタカラを比べるのは公平ではありません。
ショールームで見た最新の収納は、引き出しの中まで作り込まれていました。
シンクの汚れが目立つ
シンクの汚れを後悔理由に挙げている記事もあります。
わが家でも、シンクまわりの水アカは最後まで目立ちました。
ただ、落ちなかったのはシンクそのものではなく、周囲のコーキングと排水カゴの周りです。
23年使えば、つなぎ目には汚れが残ります。
食洗機はシリーズで選択肢が変わる
食洗機は、選ぶシリーズによって入れられるものが変わります。
大容量のタイプは、上位のシリーズでないと選べません。
公式サイトの食洗機のページに、対応するシリーズが注記で書かれています。
希望のタイプがあるなら、ショールームで先に確認してください。
わが家では起きなかったこと
正直に書くと、答えられない項目もあります。
長期保証の範囲については、23年間で保証を使う場面がありませんでした。
わが家はガスコンロのままだったので、IHの制限も分かりません。
特注やサイズ変更も、依頼しなかったので分かりません。
経験していないことは、経験していないとしか書けません。
タカラキッチンのよい評判は本当か


後悔理由だけでなく、よい評判のほうも23年と照らしてみます。
ただし、使って分かったことと、ショールームで見ただけのことは分けて書きます。
耐久性が高いという評判
耐久性については、23年の実感として本当だと思います。
本体は最後まで壊れませんでした。
配管の水漏れがなければ、まだ使っていたと思います。
マグネット収納の便利さ
マグネット収納は、わが家では一度も使えませんでした。
扉にマグネットが付かなかったからです。
ショールームで実物に触ったときは、吸い付き方がしっかりしていて便利そうでした。
ただ、使った経験がないので、便利かどうかは書けません。
収納力のよい評判
収納の多さも、ショールームで見た印象です。
引き出しの中に仕切りやトレイが組み込まれていて、よく考えられていました。
わが家の23年前のキッチンとは、別物でした。
ホーローの範囲はシリーズで違う


ここで、正直に伝えなければいけないことがあります。
わが家の23年もののキッチンは、タカラスタンダードでしたが、ホーローではなかったようなのです。
旧キッチンはホーローでなかった
ホーローという素材を知ったのは、リフォームでショールームへ行ったときでした。
23年間、キッチンの素材が何なのかを考えたことがありません。
毎日使う場所なのに、何でできているかは気にしていませんでした。
説明を聞きながら、わが家のキッチンを思い返しました。
タカラのホーローは、扉にマグネットがくっつきます。
わが家の扉には、マグネットが付きませんでした。
23年間、扉にマグネットを使ったことが一度もなかったのです。
ショールームで初めてホーローを知って、うちのは違ったんだと気づきました。23年目にして、です。
壁もタイル貼りで、ホーローのパネルではありませんでした。
分譲マンションを買うとき、設備のメーカーを気にする人は少ないと思います。
住んでいるあいだは、気にしなくても困りません。
ただ、選ぶときだけは聞いたほうがいいと思います。
オールホーローとハイブリッド
タカラのキッチンは、ホーローがどこまで使われているかでタイプが分かれています。
公式サイトに「オールホーロー」と「ハイブリッドホーロー」として説明されています。
オールホーローは、キャビネットの内部も引き出しの中も裏も側面も、すべてホーローです。
ハイブリッドホーローは、ホーローと化粧板の組み合わせで、引き出しの底板にホーローを使います。
そして公式サイトは、ハイブリッドのキャビネットを「最も選ばれているキャビネット」と書いています。
つまり、いちばん売れているのは「全部ホーロー」ではありません。
タカラにすればホーローで安心、と思って選ぶと、思っていたものと違う可能性があります。
天板とシンクの素材
もうひとつ、見落としやすいのが天板です。
タカラのワークトップは、人造大理石などから選びます。
つまり、天板はホーローではありません。
シンクも、ステンレスや人造大理石から選ぶことになります。
料理をしていて汚れがいちばん残るのは、実は天板とシンクです。
ホーローだから汚れが落ちる、と考えていると、ここで期待とズレます。
わが家がまさに、そのズレを23年ぶんかかえることになりました。
ホーローキッチンで後悔しない確認点


ホーローキッチンで後悔しないために、契約前に確認してほしいことがあります。
どれも、ショールームでその場で聞けることです。
どこまでホーローかを確認する
まず、検討しているシリーズのどこまでがホーローかを聞いてください。
扉だけなのか、キャビネットの内部までなのか、引き出しの底板だけなのか。
シリーズ名を出して確認すれば、その場で答えてもらえます。
見分け方はかんたんで、マグネットが付くかどうかです。
ショールームで磁石を当てさせてもらうのが、いちばん確実だと思います。
姉の家のキッチンも、タカラスタンダードです。
見せてもらったら、壁のパネルにマグネットがそのままくっつきました。
同じメーカーでも、わが家とはまるで違います。
食洗機とコンロの組み合わせ
食洗機とコンロは、シリーズによって選べるものが変わります。
希望のタイプが決まっているなら、そのシリーズで選べるかを先に聞いてください。
あとから変えようとすると、シリーズごと変えることになります。
サイズと特注の対応
間口や奥行きに制約がある場合は、対応できる範囲を確認してください。
マンションは、配管やガスの位置で置ける形が限られます。
わが家は特注を頼まなかったので、どこまで対応できるかは分かりません。
- 検討中のシリーズはオールホーローかハイブリッドか
- 扉・キャビネット内部・引き出しの底板のどこがホーローか
- ワークトップ(天板)とシンクは何を選ぶか
- 希望する食洗機とコンロ(ガス・IH)が、そのシリーズで選べるか
- 間口や奥行きが、わが家の寸法に収まるか
ホーローの実物は、写真では伝わりません。
扉の重さも、マグネットの吸い付き方も、触ってみて初めて分かりました。
シリーズごとの違いも、その場で聞けば教えてもらえます。
設備で迷っている段階なら、業者を決める前にショールームへ行くほうが早いです。
\ 予約は公式から /
わが家のショールーム体験は、別の記事にまとめています。


タカラが向く人・向かない人


23年使って、ショールームで最新のタカラも見た立場から書きます。
向き不向きは、はっきり分かれると思います。
向いている人
- マグネット収納が使えるホーローにしたい
- 掃除のしやすさと丈夫さを最優先したい
- 流行より定番、見た目より実用性
後悔しやすい人
- デザインや色のバリエーションを重視する
- 大容量や海外製の食洗機を入れたい
- 水回りをまとめて安くしたい
わが家は最後の項目に当てはまりました。
キッチン単体だったら、タカラにしていたと思います。
タカラが悪かったわけではありません。わが家の条件に合わなかった、それだけです。
タカラのキッチンのよくある質問


検討する前に気になりそうなことを、まとめておきます。
- タカラスタンダードのキッチンの欠点は何ですか?
-
わが家の23年では、見た目のツヤが全体的に落ちたことが唯一の劣化でした。
本体に欠けや割れ、動かなくなる不具合はありませんでした。
- タカラスタンダードのホーローは後悔しますか?
-
わが家のキッチンはホーローではなかったため、ホーローの耐久性は実体験として答えられません。
ただ、どこまでがホーローかを確認せずに選ぶと、期待とズレる可能性はあります。
- キッチンは何年持ちますか?
-
わが家の場合、本体は23年もちました。
一方で、食洗機・レンジフード・水栓は途中で交換しています。
- キッチンはLIXILとタカラスタンダードのどちらがいいですか?
-
わが家は水回りをまとめたので、割引が深くなるLIXILを選びました。
キッチン単体なら、タカラを選んでいたと思います。
- キッチンはタカラスタンダードとクリナップのどちらがいいですか?
-
実は、クリナップも気になっていました。
キッチンをステンレスにしたいと思っていたからです。
ただ、水漏れからの急なリフォームで、時間もお金も限られていました。
ショールームまで回りきれず、断念しています。
だから比べることはできません。
実際に回ったのは、TOTO・LIXIL・タカラ・トクラスの4社です。
- リフォームでオフェリアは選べますか?
-
オフェリアは、公式サイトに「ホームビルダーさま向けの商品です。一般の方はお買い求めいただけません」と書かれています。
新築の住宅会社を通して採用される商品なので、リフォームの候補には入りません。
まとめ:タカラで後悔しないために


23年使って分かったことを、最後にまとめます。
- 23年使って、本体に欠けもヒビもなかった
- もたなかったのは機器のほう。食洗機・レンジフード・水栓は途中で交換した
- 「掃除がラク」は天板しだい。汚れが残るのは継ぎ目と境目
- 同じタカラでも、どこまでホーローかはシリーズで違う
- 値引き率は低いが定価も低い。割引後で比べないと判断を誤る
- 水回りをまとめるか、キッチン単体かで、選ぶメーカーは変わる
23年使って、タカラを選んだことに後悔はありません。
それでも今回は選びませんでした。
商品が悪かったからではなく、わが家の条件に合わなかっただけです。
同じように、あなたの家に合うかどうかは条件で変わります。
23年前のわが家は、メーカーを自分で選べるものだと思っていました。
実際には、工務店さんの取り扱いと価格で、先に候補が絞られます。
だからこそ、業者を決める段階では複数の会社に見積もりを取ったほうがいいです。
わが家は自分で3社を探して相見積もりを取りましたが、正直かなり大変でした。
- 会社を探す
- 電話して日程を調整する
- 同じ条件で見積もりを頼み直す
今から同じことをするなら、一括見積もりを使うと思います。
\ 無料見積もりは公式から /




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